• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

日本型リサイクル・チャネルの構築に関する研究(自治体と企業の協力関係について)

研究課題

研究課題/領域番号 09730072
研究機関大分大学

研究代表者

松隈 久昭  大分大学, 経済学部, 助教授 (60238996)

キーワードリサイクル / チャネル / 廃棄物 / アンケート
研究概要

この研究の目的は、日本のリサイクル・チャネルの実態について、自治体と企業に対してアンケート調査を行い、廃棄物処理とリサイクルに関する現状と問題点を明確にすることである。さらに、効率的な日本型リサイクル・チャネルのモデルを示すことが最終的な目的である。
今年度は9年度に実施した「資源循環(リサイクル)型社会の構築に関するアンケート調査」の結果に基づき、詳しい比較分析を行った。この調査では、資源循環型社会の構築について、自治体と企業の役割を整理し、その社会で自治体と企業が協力できる事項、各主体が抱える問題点及び意識の違いを明確にした。また、アンケート結果は、質問毎に特徴を示した報告書を作成し、回答者に郵送した。
次に研究及びインタビュー調査の結果を示す。第1に、循環型社会の構築については、自治体も企業も肯定的意見が多数を占めたが、循環型社会の構成要因を尋ねると意見は分かれた。今後の課題は、環境に与えてきた外部不経済を内部化することと、資源循環型社会における役割分担と費用分担の合意形成を行うことである。第2に、日本型リサイクル・チャネルを構築するためには、経済的インセンティブを製造、流通、消費の段階に組み込むことが必要である。例えば、廃棄物の効率的な循環システムを形成するためには、製品課徴金、排出課徴金、デポジット制度等を導入しなければならない。第3に、地域におけるリサイクルに対する協力体制を確立するためには、環境管理システム(ISO14000)の認証取得やエコタウン事業の推進により、リサイクルシステムの基盤を作ることが必要である。また、企業はゼロエミッションの実現や環境汚染物質排出・移動登録制度への対応が必要であり、それが企業間競争の重要な要因になると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 松隈久昭: "日本型リサイクル・チャネルの構築と問題点(1)" 大分大学経済論集. 50巻5号. 99-128 (1999)

  • [文献書誌] 松隈久昭: "日本型リサイクル・チャネルの構築と問題点(2)" 大分大学経済論集.

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi