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本年度は、日本における管理会計理論の浸透・発展を跡付けるため、日本の管理会計理論の形成に関わってきた文献・資料を、発表年代順に配列するとともに、これらの文献に大きな影響を与えたアメリカ管理会計論、ドイツ原価計算論の文献を発表年代順に配列し、日本の研究業績とアメリカおよびドイツの研究業績とを比較した年表を作成することを目標とした。
第1段階として、これまでに刊行された日本の管理会計理論に関する文献の存在を確認した。この段階では、これまでに公刊された文献目録、各図書館の蔵書目録、この分野に関する研究業績の引用・参考文献目録などを基礎として、日本の管理会計理論に関連する文献についての目録を作成した。
第2段階として、国内外にある様々な文献・資料の検索・収集を予定していた。この段階では、戦前からわが国の管理会計理論の形成に貢献してきた研究機関に所蔵されている文献・資料を収集した。さらに、これらの文献・資料に大きな影響を与えたアメリカ管理会計論およびドイツ原価計算論の発展に関する文献も収集した。ただし、当初の計画よりも収集する対象となる文献・資料の量が多いことが判明したため、主に戦前の文献・資料を収集の対象とした。また、今年度に収集できなかった文献・資料については、引き続き次年度に収集する予定である。
第3段階として、検索・収集した文献・資料をデータベース化し、分類・整理することを予定していた。また、第4段階として分類・整理した文献・資料を年代順に配列し、年表を作成する予定であった。ただし、データ入力に予定以上の時間が必要であったため、第3段階の作業が完遂していない。そのため、次年度も引き続き第3段階および第4段階の作業を行う予定である。
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