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1997 年度 実績報告書

企業におけるリスク評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09730104
研究機関早稲田大学

研究代表者

葛山 康典  早稲田大学, 社会科学部, 講師 (10257222)

キーワード信用リスク / 価格評価 / 財務理論
研究概要

近年、信用リスクに対する関心が高まっている。本研究では、信用リスクをもつ企業間で取り引きされる金融商品のうち、金利スワップに着目し信用リスクを反映した評価方法をを提案する。
金利スワップは契約時点において価値の等しい、固定金利と変動金利とを交換する契約である。金利スワップ評価は、固定金利払い・固定金利受け取りの両者のキャッシュフローを等しくする固定金利(パ-レート)を算出する問題である。しかし、信用リスクが存在する場合には、そのリスクに見合うプレミアムが付加される。
本研究では、契約に関わる企業の格付けと、各格付けにおけるデフォルト確率が与えられたもとでのリスクプレミアムを算出する。ここでは、パ-レートに求められたリスクプレミアムを加えることによって金利スワップの価格評価が可能になる。
その評価方法は、相手企業がデフォルトした場合に、現有の金利スワップと同内容の金利スワップを第3者と開始できる権利(金利スワップション)を購入することにより、信用リスクのない金利スワップを複製するものである。この金利スワップションのコストに相手企業のデフォルト確率を乗じることによって、この複製にかかるコストが信用リスクをヘッジするコストが得られる。リスクプレミアムは、契約者双方にかかるヘッジコストを加えることによって得ることができる。
また、本研究で提案したモデルの精度を評価するための実証研究も併せて行った。本モデルは、中期(3〜5年)の契約期間をもつ金利スワップを高い精度で評価できることが確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 井深浩, 葛山康典, 大野高裕: "ラグランジュ緩和による委託手数料を考慮したポトフォリオリバランス問題の解法" 情報処理学会論文誌. 38.11. 2382-2397 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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