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1997 年度 実績報告書

多次元判断基準によるGISを用いた地滑り災害ハザードマップ作成の原理の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09740383
研究機関大阪市立大学

研究代表者

RAGHAVAN Venkatesh  大阪市立大学, 学術情報総合センター, 講師 (30291602)

キーワードGIS / 地滑り災害 / ハザードマップ / 3次元地質モデル / DEM / リモートセンシング
研究概要

本研究の目的は,(1)大量のデータが解析可能なGISの構築,(2)地滑りに関する種々の分野での知識と経験等から得られた判断基準の整理・統合,(3)多次元の判断基準に基づく予測モデルの作成である.
本年度はシステムの構築とデータの収集・登録を主に行なった.なお,テスト地域として地滑りの多発地帯でかつ詳細な各種情報が報告されている新潟県小千谷地域を選定した.システムとしてオンラインGISを開発・構築した.オンラインGISは空間データの収集・共有,可視化・解析がインターネットを用いてできるシステムであり,フィールドからデータの追加・更新あるいはモデリングなどがリアルタイムにできる.
データの収集・登録は次のことを主に行なった.(1)地滑りや災害アセスメント手法に関連した文献を集めた.(2)DEM(デジタル標高モデル),デジタル化した地質図,地滑り分布図をGISデータベースに入力し統合した.(3)地質図上の地質構造のデータ(走向・傾斜)をデジタル化した.(4)地質境界面を塩野他のアルゴリズムを用いて補間・作成し,3次元地質モデルの構築を試みた.(5)研究対象地域のリモートセンシング画像を入手した.この中で(3)(4)の結果から,GISのフレームワークの中で地下地質構造データを3次元的に表現することが可能であることがわかった.このことにより地滑り災害の予測モデルの中に地質の詳細な情報を反映できる可能性が見出せた.以上から,次年度にこれらのシステムおよび情報をもとに行なう予定である多次元の判断基準による地滑り災害ハザードポテンシャル統計モデルの作成のための基礎ができたと考える.
なお,システム開発の詳細および初歩的なデータベースの構築に関しては,国内および国外における国際的なコンファレンスで発表した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] V.Raghavan他: "Development of an online GIS for a network environment" Proc.Intl.Symp.Information Technology Tools for Natural Disaster Risk Management. (vi-5)1-9 (1998)

  • [文献書誌] 升本・塩野・V.Raghavan他: "地質情報とGIS-地質図情報の特殊性について-" 情報地質. 8,2. 99-106 (1997)

  • [文献書誌] 藤田・青木・V.Raghavan他: "GISによる地すべり危険地判定の手法の開発" 第36回地すべり学会研究発表講演集. 341-344 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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