• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

サブミクロン粒子の高感度・個別連続分析(-ICP質量分析法とレーザー光散乱法の複合分析システムの開発ー)

研究課題

研究課題/領域番号 09740552
研究機関三重大学

研究代表者

金子 聡  三重大学, 工学部, 助手 (70281079)

キーワード誘導結合プラズマ / 質量分析法 / エアロゾル粒子
研究概要

1.エアロゾル粒子個別分析システムを応用し、個別細胞中微量金属元素を分析するシステムを開発した。液中に分散させた生物細胞を空気圧式ネブライザーで噴霧し、乾燥空気中で乾燥させた後、プラズマ内に直接吸引導入する。プラズマ内で細胞中の目的元素から生じたパルス状の発光信号が電気信号に変換され、対数増幅器などを通した後、波高分析器にかけられ、細胞中元素量の分布がCRT上に表示される。このシステムを用いて、人の内皮細胞、膵臓細胞、マウスの織維芽細胞などの生物細胞中カルシウム元素の検出に成功した。
2.ICP質量分析装置を用いて個々のエアロゾル粒子を分析するシステムを開発した。ICP発光分光分析装置を用いたエアロゾル粒子個別分析システムでは、元素検出法として発光分光分析法を用いていたため、感度の点で問題があった。ICP発光分光分析法により2、3桁高感度なICP質量分析法を粒子個別分析システムと組み合わせることにより、システムの検出限界が著しく向上した。
3.ICP質量分析法を用いたエアロゾル粒子個別分析システムにより、亜鉛や鉛をフェムトグラムレベルで検出できることを確認した。しかしながら、単分散粒子を計測した場合でも、信号が大きく分散する問題点があった。操作条件を最適化することにより、信号の分散を減ずることができた。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi