• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

アブシジン酸応答性遺伝子発現制御に関わる突然変異体の分離とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 09740597
研究機関三重大学

研究代表者

豊田 章子  三重大学, 遺伝子実験施設, 助手 (70263027)

キーワードアブシジン酸 / 遺伝子発現 / アクティベーションタギング / 低温応答
研究概要

本研究では、ABAによる遺伝子発現の制御機構を明らかにするため、ABAにより誘導される遺伝子の発現を指標とした選抜法を用いて、ABA応答性に関わる突然変異体を分離し、原因遺伝子をクローン化したいと考えている。本年度は、以下に述べるような研究を行った。
1.ルシフェラーゼレポーター遺伝子の発現を指標としたABA応答性突然変異体の分離
ABAの誘導を受けることが知られているアラビドプシスCORI5a(COLD-REGULATED-15a)遺伝子のプロモーター領域とルシファラーゼ構造遺伝子とのキメラ遺伝子を持つ形質転換アラビドプシスを用いて選抜を行い、ABA応答性の低下した変異体の候補を得た。今後、次世代での表現型解析を行って変異株を確立する予定である。
2.codAレポーター遺伝子の発現を指標としたABA非応答性突然変異体の分離
CORI5a::codAキメラ遺伝子を持つ形質転換アラビドプシスをABA処理した場合、5-フルオロシトシンを含む培地上で野生型との生育の差は認められなかった。しかし、COR15a遺伝子の誘導刺激の一つである低温処理により野生型との生育差が判別可能であることがわかったため、低温非応答性の変異体を単離することにした。現在までに92個体の変異体の候補を得ている。
3.アクティベーションタギングによるABA応答性突然変異体の分離
ABA誘導下でビアラフォス耐性となるCOR15a::barキメラ遺伝子を持つ形質転換アラビドプシスを64系統得た。今後、この中から変異体の選抜に適した系を確立し、アクティベーションタギング法によりABA非存在下でABA誘導性の遺伝子発現を引き起こすような変異体を選抜する予定である。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi