• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

ミカズキモの有性的細胞分裂を誘起する活性物質の特性解析

研究課題

研究課題/領域番号 09740608
研究機関東京大学

研究代表者

関本 弘之  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (20281652)

キーワードミカヅキモ / 有性生殖 / 性フェロモン / 性分化 / 有性的細胞分裂
研究概要

本年度は有性的細胞分裂を誘起する物質について遺伝子の単離を行った。
昨年度の決定した本物質のアミノ酸配列をもとにして、対応するオリゴヌクレオチドを合成した。一方、接合を行わせたミカヅキモ細胞よりRNAを単離し、常法に基づきcDNAを合成した。これらを用いて、RACE-PCR法により本物質をコードする全長のcDNAを単離することに成功した。
得られた全長cDNAは906bpの長さであり、630bpのタンパク質推定コード領域を含んでいた。推定タンパク質のN末端には26アミノ酸で構成されるシグナル配列と思われる疎水性の高い領域が存在し、それに続いて、精製標品のN末端と一致する配列までに33アミノ酸の機能未知の中間配列が存在していた。培地中に分泌されるポリペプチド部分は150アミノ酸で構成される16,723Daの分子であり、アスパラギン結合型糖鎖の付加シグナルも見出された。得られたDNA配列およびアミノ酸配列を元に、データベース上で相同性検索を行ったが、既知の遺伝子、タンパク質との有意な相同性は見られなかった。しかしながら、別種のミカヅキモC.pslcから単離された性フェロモン(PR-IP Inducer)との間にアミノ酸レベルで49.4%の高い相同性が見られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] R.Fukumoto: "A newly identified chemotactic sexual pheromone from Closterium ehrenbergii" Sexual Plant Reproduction. 11. 81-85 (1998)

  • [文献書誌] H.Sekimoto: "Molecular cloning of a novel sex pheromone responsible for the release of a different sex pheromone in Closterium peracerosum-strigosum-littorale complex" Plant and Cell Physiology. 39(11). 1169-1175 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi