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1997 年度 実績報告書

植物細胞分裂予定位置より伸長するアクチンの電子顕微鏡による解析

研究課題

研究課題/領域番号 09740612
研究機関東京大学

研究代表者

村田 隆  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助手 (00242024)

キーワード微小管 / アクチン / 前期前微小管束 / 細胞質分裂 / シダ原糸体
研究概要

本年度は、ホウライシダ原糸体細胞のPreprophase band(PPB)近傍に存在するアクチンをHeavy meromyosin(HMM)処理により電子顕微鏡レベルで検出するための条件検討として、ホウライシダ原糸体細胞の細胞モデルを作成し、アクチンフィラメントの安定性を検討した。
赤色光下で前培養した原糸体を青色光下に移し、細長い原糸体細胞の先端部にPPBを誘導した。同調的にPPBが形成された細胞を細胞の基部方向に遠心(2800xg、15分)し、核、葉緑体などを含む細胞質内質を基部方向に移動させた後に、細胞先端部を0.5mg/mlのHMMを含むLysis buffer(50mM Pipes,5mM EGTA,1mM MgSO_4,50mM KCl,1mM DTT,50μg/ml leupeptin,5% glycerol,0.1%Triton X-100)中でカミソリの刃を用いて切断することにより、PPBを持つ細胞モデルが得られた。細胞モデルをHMMを含むLysis buffer中で10-20分処理した後に固定し、抗チューブリン抗体、抗アクチン抗体で蛍光2重染色を行った。PPBの微小管は細胞モデル作成20分後でも残っていたが、アクチン繊維は断片化していた。このアクチンの断片化の原因は、細胞モデル中のアクチンの脱重合による可能性とアルデヒド固定によるアクチン繊維の断片化の二つの可能性が考えられる。HMMによるアクチンの矢じり構造を電子顕微鏡レベルで調べる前に、アクチンフィラメントをさらに安定化させるための条件検討が必要と考えられたため、現在ファロイジンによるアクチンフィラメントの安定化を試みている。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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