研究概要 |
1.歩行パラメータのテキスト化および時系列化 1996年7月から8月にかけて記録された高齢者歩行3次元データ(画像データ)のテキスト化を3次元動作解析ソフトウェアVicon370およびBodyBulder(何れも英国Oxfrod Metrix社製)を用いて行い、各被験者計測パラメータの3次元時系列データを得た.テキスト化したパラメータは肩峰点(左右),手首点(左右),上前腸骨棘点(左右),第5腰椎点,腓骨骨頭点(右),踝点(右),踵点(左右),爪先点(左右)の計13点である。 次にデータから各被験者の右足の踵接地(Heel contact)と爪先離床(Toe off)の時刻を求め,3次元計測器が定義した原点に最も近い1歩行周期を選び出した.この歩行周期の時間を100等分し,各時刻におけるパラメータの座標を計算により求め,各被験者における各歩行パラメータの時系列データとした. データベース化 これらのパラメータから計算により以下の9点を求め,上記のパラメータに加えて計22点の歩行計測パラメータの時系列データを作成した. 首点,大転子点(右),体幹底点,足関節角度,膝関節角度,腰関節角度,腰の角度変化(前後,左右,回転),肩の角度変化(前後,左右,回転),体幹の角度変化(前後,左右,回転). これらの時系列データに歩幅・歩調・歩行速度などの歩行特性や年齢・性別・身長・体重などの被験者特性を加え,データベースを作成した.このデータベースは統計解析ソフトStat View(米国Abacus社製),およびプログラム言語LabView(米国National Instruments社)使用の形式で保存されているため,統計解析や新たな歩行特性値の計算が容易に行うことが出来る状態になっている.
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