本研究は奨励研究として平成9年度スタートである。本研究の目的の一つである二次元画像単位で、直接的な画像情報の伝送、処理を目指して、その第一歩としてマルチ・ファンクションナル画像スイッチング技術を研究することは新しい時・空間情報処理分野中の重要な課題の一つである。 平成9年度の研究は研究計画のとおり進んでいる。主に以下の点を中心に研究している。 (1) 提案した画像スイッチ素子の数学モデルを確立し、四つのI/O表面と一つの分岐/複合面の透過率、反射率、損失率及び相関表面の平行度など物理パラメータとアーキテクチャパラメータを用いて最適化研究し、Visual C++を用いて、Window版のシミュレーション・ソフトを開発した。 (2) 位相変調器を評価するために、位相測定方法について研究した。位相シフティング干渉法を基いて、新しい汎用のアルゴリズムを提案し、光学実験でその方法の有効性を確認した。 (3) 制御用システムとしてWindows95のOSを持つコンピュータ、ADボードと画像処理ボードを導入し、関連ソフトを開発する。 (4) コンピュータシミュレーションにより、画像スイッチのプロトタイプを検討した。 (5) 画像スイッチングに適する新しいDigit Decomposition Plane符号化方法を提案し、並列処理の方法を検討した。
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