研究概要 |
空間7Rリンク機構を応用した等速継手の構成部品が回転運動時に占める空間(占有空間)を変更できるよう寸法関係の異なる等速継手を複数,設計・製作した結果,以下のことが得られた. 1.Homokinetic Plane(交差する入出力軸を含む平面に対し垂直でかつそれらの交角を2等分する平面)に関し,非対称となる継手を2種類,設計・製作し,実験を行った結果,それらの入出力角誤差はホスヴェレン形等速継手のもつそれと同程度であり,これらが等速継手として使用可能であることを確認した. 2.等速継手を構成する7本の回転軸のうち,中央の3本の回転軸は平行であればよく,必ずしもこれらの回転軸をHomokinetic Planeに関し対称に配置する必要のないことを実験的に確認した. 3.ホスヴェレン形等速継手以外の等速継手を得るためには影響係数解析が有効であり,その誤差が入出力関係に影響を与えないもの,もしくはその影響が互いに相殺する関係にある2つ以上の機構定数を変更することで新しい機構定数を探索することができる.
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