1.四角形の断面を持つ管路内に、エチレングリコールにポリスチレン微粒子を分散した試料溶液を注入し、レーザーマニピュレーション法により微粒子を補足した。レーザーマニピュレーション法で微粒子を一定速度で移動させ、微粒子がレーザー光の補足から外れる移動速度の測定から、微粒子に働く粘性抵抗を算出したところ、壁面の近傍では抗力係数が大きくなることが確認できた。次にガラス製キャピラリーを用いて、円管内での壁効果について同様の測定実験をおこう予定である。 2.光重合剤を溶かした溶液中に分散したポリスチレン微粒子をレーザーマニピュレーション法により補足、励起用レーザー光により光重合を誘起して微粒子を接着し、微小構造物を製作した。製作した微小構造物をレーザー走査マニピュレーション法を用いて保持した。このときの保持特性について、レーザー光強度や走査速度の影響を調べた(日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'97にてポスター講演)。また、レーザー走査マニピュレーション法による微小構造物の輸送についても実験を行った。 3次元的に構造物を作製できる光造形法を微小構造物の製作に応用するため、倒立顕微鏡を用いた実験装置の構築を行った。現在までに顕微鏡に取り付けたステージを駆動するソフトウェアを開発した。これにより3次元形状の微小構造物の製作が可能となった。
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