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1997 年度 実績報告書

テクスチャ表示触覚ディスプレイの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 09750303
研究機関東京都立科学技術大学

研究代表者

池井 寧  東京都立科学技術大学, 助教授 (00202870)

キーワード触覚 / ディスプレイ / 振動 / ヒストグラム変換 / 壁紙 / バーチャルリアリティ
研究概要

本研究は,触覚的テクスチャを表示するための触覚ディスプレイを開発することを目的としている.本年度は,テクスチャディスプレイを小型化するための検討,およびテクスチャ表示のためのソフトウェアの開発を行った.
小型化のための検討としては,まずレーザ変位計を購入し,既存のテクスチャディスプレイの振動振幅を調査した.既存のテクスチャディスプレイの振幅は,約60μm,またオプタコン2の振幅は,約100μmであることが分かった.振動による表現のためには,振幅が大きいほど表現の自由度が広がると考えられるが,この振幅値は無負荷状態での計測値であり,指で触れた場合の振動伝達強度では,60μmの振幅でも既存のディスプレイのほうが大きいことが分かった.従って,振動発生機構の設計においては,単に振幅の大きさだけでなく,その強度を考慮すべきことが明らかとなった.
テクスチャを表示するためのソフトウェアについては,対象物の表面の凹凸をレーザ変位計で計測し,その高さデータを元に表示用のデータを作成する方法を検討した.表示用のデータを作成するために,高さデータのヒストグラムを変換するヒストグラム変換の手法を用いることを提案した.幾つかの実際の対象物(壁紙)を計測したデータを変換して,それに基づいた表示を行い,実物のテクスチャの感覚との比較を行った.その結果,指との接触面の形態を反映して適切なヒストグラム変換が存在することが明らかとなった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Ikei,K.Wakamatsu,S.Fukuda: "Image Data Transformation for Tactile Texture Display" Proceedings IEEE Xirtual Reality Annual Intul.Sympo.51-58 (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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