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1998 年度 実績報告書

偏波と指向性による最適化電波伝播路構成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09750401
研究機関横浜国立大学

研究代表者

新井 宏之  横浜国立大学, 工学部, 助教授 (00193053)

キーワード偏波 / 指向性 / ピコセル / カバーエリア / 最適化伝搬路 / 水平偏波 / 垂直偏波 / 伝搬路形状
研究概要

小型基地局アンテナで伝播路を制御するため、基地局アンテナとして利用できるのは偏波と指向性のみであることに着目し、この2つのパラメータを用いて伝播路を最適にすることを研究の目的とし、基地局によってカバーされる通信エリアを、通信環境の伝播状況を取り込み、基地局アンテナの指向性と偏波を最適に、かつ動的に選択して最適化伝播路を実現することを目的として研究を行った。
その結果、偏波と指向性をセルエリア制御に利用するための基礎的実験を、ピコセルの代表的な例である廊下や部屋内での伝播特性を、偏波と指向性をパラメータとして測定し、伝播路制御のための基礎データとして、基地局アンテンの傾き角により、受信点での電界強度を10dB以上制御することが可能であることを確認し、基地局のアンテナを無指向性から双指向性に変化させた場合には3dBであることも示した。以上の検討により、基地局のカバーエリアの端(セルエッジ)において電界強度分布が多重波環境下である場合においても、基地局の偏波と指向性により動的な制御が可能であること明らかにした。これらの結果はレイトレーシング法によるシュミレーションによる結果とほぼ一致することも確認した。以上により、基地局アンテナとして低利得アンテナの偏波と指向性のみを利用し、かつ動的に選択して最適化伝播路の実現可能性を示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kazuhiro Fujimori: "Propagation Measurements by Bi-directional Polarization Diversity Antenna" IEEE AP-S Int.Symp.Atlanta. 1228-1231 (1998)

  • [文献書誌] Kazuhiro Fujimori: "Polarization Characteristics Under Street Microcells Including Radiation Pattern" ICMMT'98 Beijing. 376-379 (1998)

  • [文献書誌] 藤森和博: "測定システムの特性による伝搬特性の研究" 電子情報通信学会 アンテナ伝播研究会技術報告. AP98-127. 37-42 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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