• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

スペクトラム拡散通信によるプロセッサ間通信システム

研究課題

研究課題/領域番号 09750430
研究機関大分大学

研究代表者

肥川 宏臣  大分大学, 工学部, 助教授 (10244154)

キーワードプロセッサ間通信 / スペクトラム拡散通信 / ブロードバント伝送 / FDMA / 多重化 / FPGA
研究概要

並列コンピュータの性能を決定する要因のひとつにプロセッサ間の通信がある。本研究では、スペクトラム拡散通信による多重化により通信路をルーティングなしに提供するプロセッサ間通信システムを提案する。
本年度は,提案するスペクトラム拡散通信を用いた並列コンピュータ用通信ネットワークでの使用を念頭において,変・復調装置の開発を行い,実験システムを構築した。実験システムは、ディジタル回路と変調・復調等のアナログ信号の処理を行うアナログ回路とのハイブリッド構成となっている。ディジタル部の実装には、再プログラム可能な倫理デバイスであるフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いた。FPGA内に周波数シンセサイザ,乱数発生回路等を実装することで,さまざまな方式の通信方式を実験できる汎用性の高い実験装置となった。現在,8個の通信ノードを設定して誤り率等の測定が可能である。
この実験システムを用いて,多重化実験を行った。現在までに,FDMA(周波数多重化方式)の通信実験を行い,十分な多重化が行なえることを確認している。また,実験を通して得られた問題点や,学会等において他の研究者からコメントとして,次のような点が挙げられた。
1.共通クロックによる同期を行ったが,同期はずれの問題。
2.通信速度が遅い。
3.より小型にするためには,集積化に適した回路構成が必要。
4.アナログ・ディジタル混在回路のため,ノイズ対策が重要。
次年度は,上記のよう問題について解決方法を探りながら,CDMA,周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散方式の通信実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 肥川 宏臣: "FPGAを用いたデイジタル通信のハードウェアシミュレーションシステム" The Fifth Japanese FPGA/PLD Design Conference予稿集. 289-295 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi