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1997 年度 実績報告書

放射源に依存した近傍電磁ノイズの遠方への影響の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09750436
研究機関拓殖大学

研究代表者

高橋 丈博  拓殖大学, 工学部, 助教授 (10206815)

キーワードプリント配線板 / 近傍電磁界 / 電磁ノイズ / 3次元計測
研究概要

本研究では,プリント配線板から発生する近傍電磁界の遠方への影響について,放射源の違いによる性質の違いを調べるための研究を行う.今年度は主に近傍電磁界を3次元で測定する方法についての調査を行い,測定環境の構築を行った.調査を元に,直線駆動モータを組み合わせ,電磁界プローブを3次元に移動する装置を作成した.モータはパーソナルコンピュータ(PC)により制御され,電磁界プローブによって測定されたデータも同時にPCで取り込むことにより,近傍電磁界の空間分布を一括記録することができるようになった.次に,作成した装置の測定精度の確認のため,テスト基板による予備実験を行った.テスト基板として100mmのマイクロストリップ線路基板を用意し,円形ループ,矩形ループ,シールデッドループの3種類のプローブについて特性を比較した.この結果,円形ループ,矩形ループなどでは測定の感度が不十分であること,またシールデッドループでは感度は高いがプローブの向きにより測定結果に非対称性が生じることなどの問題があることがわかった.このため,感度についてはアンプによる特性の改善を行い,また,対称性についてはプローブの方向を変えた測定をおこなって数値処理することで改善をすることとした.この点については,さらに検討する必要がある.今後は,違うタイプの基板を作成し近傍電磁界の測定を行い近傍での距離による変化を観測し,発生源による違いを調べてゆく.また,遠方界の測定を行い両者の関係を調べ,近傍での変化が遠方でどのように観測されるかを検討してゆく予定である.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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