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1997 年度 実績報告書

インターフェロメトリックSARによるリモートセンシングの災害状況調査への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09750463
研究機関四国大学

研究代表者

村井 礼  四国大学, 経営情報学部, 講師 (30279111)

キーワードニューラルネット / リモートセンシング / パターン認識 / インターフェロメトリックSAR
研究概要

本年度は当該研究における初年度であるため,システムの構築およびデータ収集を主に研究を行った.本研究は,知識処理に基づいたパターン認識により,インターフェロメトリックSAR解析におけるphase unwrappingを行うことを目的としている.
まずは,知識処理に基づいたパターン認識手法として,2つのニューラルネットワークによるニューロパターン認識手法を構築した.これは,前処理としてKohonenの提案した自己組織化マップを用い,それにより得られた結果を用いて,三層構造のニューラルネットワークによるパターン認識を行う手法である.その妥当性について,論文誌上にて発表を行った.
続いて,インターフェロメトリックSAR解析におけるphase unwrappingシステムを構築した.これをシミュレーションデータに対し応用し,従来の手法に比べて誤差に強く,精度を向上できることを示した.広く用いられているphase unwrapping法は,ブランチカット法などのように画素単位でresidueを調べ,2π毎のあいまいさを修正するものである.これでは,画像中に雑音成分が存在していた場合,その影響が全画像に伝搬するという欠点がある.これに対し,本研究で提案するシステムでは,wrapping後の画像に対してエッジ検出を行い,エッジにおける位相の変化に応じて、あいまい性の修正を行う.このため,画像中に雑音成分が存在していたとしても,それを容易に補正することが可能となる.
最後に,本年度の実験では,実データへの応用がなされておらず,シミュレーション上での評価に止まっている.それ故,次年度以降では,実データへの応用を行い,提案手法の妥当性の検証を行っていく予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hiroshi Murai: "Remote Sensing image analysis using a neural network and knadedge-based processing" International Journal of Remote Sensing. Vol.18,No.4. 811-828 (1997)

  • [文献書誌] 村井 礼: "GAによるBP法の収束性の向上とリモートセンシングデータ解析への応用" 電子情報通信学会論文誌 D-II. Vol.J80-D-II,No.5. 1311-1313 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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