研究概要 |
本研究では,研究代表者らが開発した1msビジュアルフィードバックシステムの開発を行った実績に基づき,ビジュアルフィードバックを高速化する上で必要とされる高速な画像処理アルゴリズムの開発を目的とする.特に,画像情報が非常に冗長であるという超並列・超高速ビジョンの特徴に焦点を絞り,超並列・超高速ビジョンに適した画像処理アルゴリズムの体系化,及びこれらのアルゴリズムを用いた,高速かつインテリジェントなビジュアルフィードバックを実現することを目的とする. 平成9年度は,超高速ビジョン画像の統計的解析及びそのモデル化を行った上で,いくつかの超並列・超高速ビジョンのための画像処理アルゴリズムを提案し,実際のシステムを想定したコンピュータシミュレーションを行った.また,それらのアルゴリズムの体系化を行った.具体的には,1)画像解析及びシミュレーションためにワークステーションを導入し,開発環境を整備した.2)超高速ビデオカメラの画像を用いて(フレームレート1kHz),ワークステーション上で超高速ビジョン画像の統計的解析を行った.3)統計的解析の結果をもとに,超高速ビジョンの特徴を表す画像モデルを構築した.4)構築した画像モデルで表される画像に適した具体的な画像処理アルゴリズムをワークステーション上で開発し,実際のシステムを想定したコンピュータシミュレーションを行った.5)超並列・超高速ビジョンに適した画像処理アルゴリズムの体系化を行った.
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