| 研究概要 |
本研究により,以下の成果が得られた.
1.Golaszewski-Ramadgeモデルで記述された離散事象システムに対して,状態空間上の述語で与えられた制御仕様を満足する状態フィードバックが存在するための必要十分条件を明らかにした.
2.制御仕様が述語で与えられる離散事象システムに対して,部分観測のもとでの状態フィードバックが存在するような部分述語を計算するアルゴリズムを与えた.さらにその部分述語が極大・最大部分述語になるための十分条件を明らかにした.
3.制御仕様が閉じた言語で与えられる離散事象システムに対して,将来のシステムの振る舞いの推定を用いたオンラインス-パバイザ制御法を提案した.そして提案されたス-パバイザ制御法のさまざまな性質を明らかにした.
4.時間付きイベントグラフでモデル化されたリアルタイム離散事象システムに対して,ス-パバイザ制御を行うことにより実現できるシステムの振る舞いをMax-Plus代数を用いて特徴づけた.
5.制御仕様が述語で与えられる離散事象システムに対して,状態分割の考え方を用いて,制御仕様を満足するためのコントローラを設計するのに必要なセンサ情報の最小化を行った.
6.制御仕様が閉じた言語で与えられる離散事象システムに対して,任意のス-パバイザのロバスト性を明らかにした.さらに最もロバストな有限状態ス-パバイザが存在することを証明した.
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