耐震用エネルギー吸収ダンパーとしての形状記憶合金のモデル化とその有効性の検証

1997 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 09750549
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: ワイルド クリストフ 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (70280930)
• キーワード: 形状記憶合金 / 免震ダンパー / 実験 / 構成則 / 地震応答解析

研究概要

形状記憶合金には起弾性という性質があり,エネルギー吸収をするものの,残留変形が残らないという好ましい特性を有している.本研究では,形状記憶合金の特性を硬化域まで含めた形でモデル化し,そのモデルを実験的にも検証した.
また形状記憶合金とゴム支承とを組み合せた免震橋案を対象に,その硬化を数値的に検討した.形状記憶合金の硬化域をストッパーとして利用することで,コンパクトな免震落橋防止装置が可能であることを示した.

研究成果

• [文献書誌] Wilde, Gardoni, 藤野: "Analytical studies of shape memory alloy dampers for structural control of based isolated bridges" US-Japan Workshop on Earthquake Eng.Frontier. 491-503 (1997)
• [文献書誌] Wilde, Fujino: "Application of SMA to Base-isolated bridges" Int.Conf.on Smart Material & Structures. 402-411 (1997)
• [文献書誌] Wilde, Fujino: "SMA for dampers of isolated structures" ASME Vibration & Design Conference. 2. 213-219 (1997)