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1997 年度 実績報告書

波浪環境下での砂丘と海浜の強度特性指標の提案とその応用について

研究課題

研究課題/領域番号 09750603
研究機関鹿児島大学

研究代表者

西 隆一郎  鹿児島大学, 工学部, 助手 (30189253)

キーワード締まり度 / 海浜 / 砂丘 / 海岸植生 / 海岸環境
研究概要

波浪作用下での海浜の締まり度の変化を精度良く調べるために、小型実験水路内に豊浦標準砂を用いて海浜模型を設置し、波浪作用前後での地形変化ならびに締まり度の変化を調べた。実験データに基づき、締まり度の変化が岸沖漂砂量分布に与える影響を明らかにし、これについては一部海岸工学論文集で発表した。また、台風9719号来襲後に、砂丘侵食の被害を受けた柏原海岸において、GPSならびに締まり度計を用いて、砂丘前面に生じた浜崖での締まり度分布ならびにその前面の海浜上での締まり度の計測を行った。また、砂丘の侵食を引き起こした台風の波浪データの収集も行い、志布志海岸では1980年代に比べて1990年代に高波浪を生ずる大型台風が継続して来襲している事を明らかにした。締まり度の計測結果より、砂丘内部はわりあい均一な締まり度分布をしているが、浜崖前面の崩落土砂ならびに遡上域内の堆積地形上では締まり度が緩い事、一方、汀線付近においては締まり度が高い事が分かった。
同時に、延長30kmを超える吹上浜海岸においても、締まり度の沿岸方向分布と海岸植生の比較を次年度行うために、まず戦後における砂丘と海岸植生ならびに砂丘林の変動について1954年、1974年、1992年の航空写真を用いて沿岸方向200m間隔で測定し、その結果、汀線の後退・前進と、海岸植生ならびに海岸砂丘林の後退・前進には分散は大きいながらも正の相関がある事を示した。加えて、サンゴ礁海浜やマングローブ海浜での海浜の締まり度については、今年度は屋久島・奄美大島において現地踏査ならびに水中カメラ等を用いた水中下の海底微地形の予備調査等を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西隆一郎・佐藤道郎・宇多高明・Nicholas Kraus: "岸沖漂砂量の補正と締まり度の分布について" 海岸工学論文集. 44・1. 476-480 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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