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1997 年度 実績報告書

薄膜形状記憶材料としての鉄系合金の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 09750773
研究機関京都大学

研究代表者

古原 忠  京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50221560)

キーワード形状記憶 / マルテンサイト変態 / 薄膜 / Fe-Ni-Co-Ti合金 / 結晶学
研究概要

種々の厚さのFe-31Ni-10Co-3Ti合金薄膜(オーステナイト粒径約700ミクロン)において生成したα' マルテンサイトの形態,内部組織および結晶学を透過型電子顕微鏡観察により調べた.その結果以下のことが明らかとなった.
(1)100ミクロン以上の厚さの薄膜試料では,バルク材(厚さ5mm)と同様に博板状のマルテンサイトが生成する.その内部組織は完全双晶である.マルテンサイトがオーステナイト母相に対してNishiyamaの関係に近い方位関係を満たす.
厚さが約0.1ミクロンの薄膜におけるマルテンサイトの生成量は,100ミクロン以上の厚さの薄膜やバルク材と比べて非常に多い.マルテンサイトの形態は不定形で明確な晶癖面を持たない.またマルテンサイトとオーステナイトの間の結晶方位関係は,K-S,NishiyamaもしくはG-T関係とも5度程度異なる.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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