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1997 年度 実績報告書

スチレン系生分解性プラスチックの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09750872
研究機関福井大学

研究代表者

櫻井 明彦  福井大学, 工学部, 助手 (40283163)

キーワード生分解性 / ポリヒドロキシスチレン / ポリスチレン
研究概要

はじめに、アゾイソブチロニトリル(AIBN)を開始剤として4-t-ブトキシスチレンを酢酸エチル溶媒中で重合した。得られたポリブトキシスチレン溶液に10%硫酸水溶液を加え加水分解しポリヒドロキシスチレンとした。重合条件の検討により、分子量2500程度のものが得られた。
次に得られたポリマーを基に、集積培養及び寒天平面培養により分解菌の探索を行った。液体培地、寒天培地ともに、ポリマーの微粉末を懸濁させたものを用いた。分解菌を探索する土壌としては、産業廃棄物処理場、スチレン製造工場、ゴミ集積場などから採取したものを使用した。
集積培養は、1バッチ約1ヶ月間として3度繰り返し行い、3度目の培養液を寒天平面培地上に接種し分解菌の単離を行った。その結果、寒天培地上に数種の糸状菌と細菌を確認することができた。また、3度目の集積培養終了時に、培地中に懸濁させたポリヒドロキシスチレンを回収し、赤外線吸収スペクトルを測定した結果、カルボン酸に由来する吸収が確認できた。このことから、ポリヒドロキシスチレンの一部が酸化分解していることが分かった。さらに、回収したポリマーの分子量をGPCで測定したところ、100程度の分子量低下がみられ、若干ではあるがポリマーの分解が確認できた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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