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1997 年度 実績報告書

テレケリックマクロモノマーを用いる高効率なリングブロック共重合体の精密合成

研究課題

研究課題/領域番号 09750971
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

高野 敦志  長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (00236241)

キーワードマクロモノマー / 環状高分子 / ブロック共重合体 / オゾン分解 / アニオン重合
研究概要

交付申請書に記載した研究計画に沿って研究を行った結果、以下の研究成果が得られた。
1.ポリ(2-tert-ブチルブタジエン)(A)とポリスチレン(B)からなり、末端に1、1-ジフェニルエチレン型ビニル基を有するテレケリックBAB型トリブロック共重合体をモノマーの逐次添加アニオン重合によって合成した。(M_w(A)=1.0×10^3M_w(BAB)=4.3×10^4,M_w/M_n(BAB)=1.04)さらにこの共重合体の0.2%THF溶液中にナフタレンリチウムを過剰量添加して末端二量化(環化)反応を行った結果、生成物のGPC分析により、およそ40%の高収率で環化が進行していることが見い出された。このうち環化したと考えられる部分のみをGPC分取した。GPC-LALLSによる分子量測定の結果、単離生成物はテレケリックポリマーとほぼ等しい分子量を有していることが確認された。(M_w=4.3×10^4,M_w/M_n=1.05)
2.BAB型トリブロック共重合体ならびに環化反応後のGPC分取物を約2%ジクロロメタン溶液として-40°Cでオゾンをバブリングすることによりポリジエン部分の主鎖切断を行った。GPC分析した結果、前者は定量的に分子量が半減していた。一方、後者は、分子量変化しなかった成分約80%と分子量が半減した成分約20%に分かれたことから、得られた試料の約80%が環状高分子であることが示された。すなわち、オゾン分解反応を用いたリング共重合体の分子構造変化から、定量的な環状構造確認を行うことができることが見い出された。
以上の成果を第46回高分子討論会(Polymer-Preprints,Japan, 46(8)(1997)1641)で発表した。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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