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1997 年度 実績報告書

ガラス転移域で応力・複屈折緩和の時間-温度換算則は成立するのか?

研究課題

研究課題/領域番号 09750986
研究機関東京工業大学

研究代表者

斎藤 拓  東京工業大学, 工学部, 助手 (90196006)

キーワード応力緩和 / 複屈折緩和 / ポリカーボネート / ガラス転移
研究概要

ポリカーボネートのガラス転移温度付近での応力緩和と複屈折緩和を同時に測定することで、そのガラス転移領域での配向緩和挙動を調べた。ガラス転移温度以上では応力緩和の重ね合わせ曲線を描けたが、ガラス転移温度以下では重ね合わせ曲線から逸脱して温度の低下に伴い応力が大きくなることを見出した。この応力緩和の凍結はガラス状態の非エルゴード性によると考えられる。また、ガラス転移領域とゴム状平坦領域との間の屈曲が見られることからそれぞれの領域で異なった緩和挙動が生じることが考えられていたが、それぞれの領域の間での屈曲は複屈折緩和描線には現れなかった。これは、ガラス転移とゴム状平坦領域における分子配向の緩和は同一であることを示唆する。さらに、低分子量のポリカーボネートで同様の測定を行った結果、流動するまでの時間が短くなるにも関わらず、その際の複屈折値が等しかった。それはガラス転移からゴム状平坦領域に至る同一の配向緩和挙動を支持するものである。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Taka-aki Aihara: "Dielectric Studies of Specific lnteraction and Molecular Motion in Single-Phase Mixture of PMMa and PVDF" Polymer. 39. 129-134 (1998)

  • [文献書誌] Hiromu Saito: "Crystallization in Polymr Blend" Korea Polym.J.4. 227-235 (1997)

  • [文献書誌] Shinya Takagi: "Persistent Lamellar structure in Binary Blends of Polyethylene and Mydrogenated Butadiene Block Copofyner" Polymer. 39. 1643-1645 (1998)

  • [文献書誌] Nobuyoshi Otsuka: "Phase Behavior and Morphology Development in a Blend of Isotactic Polypropyrene and Hydrogenated Poly (styrene-co-butadiene)" Polymer. 39. 1533-1538 (1998)

  • [文献書誌] 斎藤 拓(分担): "ポリマーアロイの新展開と実用化" シ-エムシ-, 302 (1997)

  • [文献書誌] 斎藤 拓(分担): "材料システム学" 共立出版, 373 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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