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1997 年度 実績報告書

貯溜槽の動的挙動評価のためのAEマルチプレットを用いた地下応力場計測

研究課題

研究課題/領域番号 09751030
研究機関東北大学

研究代表者

森谷 祐一  東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60261591)

キーワードAE / き裂 / グリッド法 / 地熱 / HDR地殻応力
研究概要

(1)AEマルチプレットを用いたき裂構造面動的挙動評価法の開発
AEマルチプレットの3成分信号を用いた、地下き裂構造滑り方向の評価法を開発した。
ここでは、少数の観測点のデータから評価可能とするために、グリッド法を解析アルゴリズムに導入し、これを基礎に、P波極性およびS波とP波の振幅比を用いた挙動評価法を開発した。
(2)実フィールドにおける計測、データ解析とき裂面動的挙動解析法の検討
東八幡平、葛根田等の地熱フィールドで坑井内3軸弾性波検出器を用いた実験を行った。
また、米国クリントン石油フィールドの石油生産時に発生したAEのデータの提供を受けた。これらの実フィールドデータに本研究のき裂面動的挙動評価法を適用し、その結果を、従来のAEメカニズムを用いた評価法等により得られた結果と比較検討を行った。その結果、本方法を用いることにより、3つの観測点でも可能性のあるき裂面走行傾斜、および滑り方向を推定できることが明らかになった。
(3)主応力方向推定法の検討
本研究代表者らのAE源高精度標定法の適用により推定可能な地下き裂構造面とその構造面の滑り方向から主応力を推定する解析アルゴリズムについて具体的な検討を行った。クリントン石油フィールドのAEマルチプレットに本方法を適用した結果、主応力方向ならびに主応力比を推定することができた。本結果は、AEの発震メカニズム解析で推定されている応力場とよい整合性が見られた。本研究はおおむね計画とおりに遂行できており、これまでに得られた成果の一部は、10月に行われた国際会議において発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H. Moriya, J. T. Rutledge, H. Niitsuma and H. Niitsuma: "Estimation of regional in-situ stress field contolling subsurface fracture system by using micrroseismic multiplites" Proc. International Symposium on Rock Stress. 1. 247-252 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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