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1997 年度 実績報告書

マメ科作物の出芽に及ぼすエスレルの土壌処理の効果

研究課題

研究課題/領域番号 09760017
研究機関九州大学

研究代表者

鄭 紹輝  九州大学, 農学部, 助手 (90253517)

キーワードエスレル / エチレン / 下胚軸 / クラスト / 出芽 / 抽出力 / マメ科作物
研究概要

エチレンはマメ科作物芽ぼえの胚軸の伸長を抑制し,肥大を促進することによって芽ぼえの出芽力を増強させると報告されている.著者らがエチレン発生剤であるエスレルを土壌に散布した結果,ダイズ芽ばえの下胚軸が肥大し,抽出力が増強したことを報告した.本年度の研究では,このような効果は,マメ科作物に普遍的にみられるかどうかを確認した上で,エスレル添加が人工クラスト条件下での出芽促進効果を明らかにした.
供試した5種マメ科作物のいずれも出芽所要時間(播種から出芽まで時間)は,エスレル添加量の増大に従って徐々に長くなったが,その程度はケツルアズキでは小さく,リョクトウでは大きかった.一方,出芽所要時間が約l日長くなった添加区の場合,芽ばえ下胚軸の太さは無添加区の1.2〜2.8培,抽出力は無添加区の1.2〜1.7培に増大したように,エスレル添加の効果が作物によって異なった.そこで,パラフィンとミネラルオイルの混合液を素材に作成したクラスト条件下の出芽実験によると,強度のクラスト硬度区について,エスレルを添加した結果,いずれの作物においても出芽率が増大した.
したがって,マメ科作物においてエスレルの土壌処理は土壌クラストの阻害による出芽不良を改善できる可能性が示唆された.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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