• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

シクラメンの花色・花色素遺伝の解明と花色育種における遺伝資源の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09760033
研究機関香川大学

研究代表者

高村 武二郎  香川大学, 農学部, 助手 (40253257)

キーワードシクラメン / 花色 / 花色素 / アントシアニン / フラボノール / カルコン / メンデル遺伝 / シクラメン近縁野生種
研究概要

まず,シクラメンの花色,花色素の遺伝について調査を行ったところ,シアニック系品種と白色花品種の正逆交雑では,F_2後代は有色花と白色花に分離し,ロイコアントシアニジンからアントシアニジンの生合成がメンデル遺伝に適合する1遺伝子Aにより決定されていることが明らかとなった.また,フラボノール生合成も同様にメンデル遺伝に適合する1遺伝子Fにより左右されることも明らかとなった.さらに,A遺伝子とF遺伝子は互いに独立して遺伝すること,白色花形質はA遺伝子に支配されており,遺伝子型がaaとなった場合にのみ,F遺伝子と関係なく花弁が白色を呈することも示された.一方,シアニック系品種と黄色花品種の交雑の結果,F_2後代は有色花,黄色花および白色花に分離し,花色および花色素の発現は,カルコンからのフラバノン生合成を決定する1遺伝子Chの他にAおよびF遺伝子に支配されていると考えられた.また,Ch遺伝子はA遺伝子やF遺伝子の条件遺伝子であり,ChchまたはChChの遺伝子型の個体でのみAおよびF遺伝子が発現すること,およびこれら三つの遺伝子は互いに連鎖していないことが明らかとなった.
次に,シクラメン近縁野生種の花色,花色素を調査したところ,その変異の幅は園芸種より小さかった.園芸品種との種間雑種を作出しその花色を調査したが,シクラメン花色の変異の拡大は認められなかった.

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi