| 研究概要 |
本年度は植物寄生性Verticillium 属菌6種(V.albo-atrum,V.dahliae,V.longisporum,V.nigresence,V.nubilum,V.tricor pus)のゲノムDNAとミトコンドリアDNAのリボゾームRNA遺伝子の領域の制限酵素断片長多型(RFLP)を調査した。糸状菌のゲノムおよびミトコンドリアDNAのリボゾームRNA遺伝子を特異的に増幅するPCR用プライマー(2組)を用いて、それぞれの種の菌株よりDNAを抽出しPCAを行った。それぞれのプライマーによる増幅産物は540bp,1500bpで差は認められなかった。
次にこれらの増幅産物を4塩基認識の制限酵素8種類で処理した。その結果、ゲノムのITS,ミトコンドリアのLarge Subunitリボゾーム遺伝子それぞれで同じパターンを示した種があったが、2つの領域のパターンを組合せれば概ね種の同定は可能であった。
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