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1997 年度 実績報告書

原核細胞・真核細胞の双方で機能するプロモーターの発現調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09760081
研究機関京都大学

研究代表者

跡見 晴幸  京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90243047)

キーワードグルコース制御 / 酵母 / イソクエン酸リアーゼ / プロモーター / Saccharomyces cerevisiae / Candide tropicalis / glyoxylate cycle / transcription
研究概要

真核細胞である酵母Saccharomyces cerevisiaeと原核細胞であるEscherichia coliの両細胞で誘導発現機能を有するプロモーターUPR-ICLについて、以下の解析を行った。UPR-ICL中のS.cerevisiae内で機能する配列(region A1、A2)とE.coli内で機能する配列(region B)を限定した。また、それぞれを単独にTATA box-lacZ fusion geneの上流に置いた結果、A1、A2はS.cerevisiae内で、BはE.coli内で単独で炭素源に応答して遺伝子発現を制御した。既知の制御因子の遺伝子破壊株を作製することにより、A1を介した情報伝達系はSnflp、Mig1pに依存しており、Cat8pに依存していなかったことが明かとなった。これに対して、A2を介した情報伝達系はSnflp、Cat8p依存型でMig1p非依存型であり、A1,A2はそれぞれ独立した情報伝達系に制御されていることが判明した。
遺伝学的なアプローチとしては、UPR-ICL-lacZ fusion geneを導入したS.cerevisiaeがX-GALを含むグルコース寒天培地で白色、酢酸寒天培地で青色のコロニーを形成することを利用して、UPR-ICLが機能しない変異株を数種単離した。その中の1つの株について、野生型のゲノムDNAライブラリーを導入することにより、その相補遺伝子を取得することができた。現在、この相補遺伝子の構造解析を進めており、平成10年度ではその発現産物の機能解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Umemara, H.Atomi, M.Ueda, A.Tanaka et al.: "Analysis of carbon-soarce-regulated gene expression by the upstream region of the Candida tropicalis malate synthase gene in Saccharomyces dererisiae" Biochimica Biophysica Acta. 1350・1. 80-88 (1997)

  • [文献書誌] K.Umemara, H.Atomi, M.Ueda, A.Tanaka et al.: "Derepression mediated by the 5'-upstream region of the isocitrate lyase gene of Candida tropicalis (UPR-ICL) is controlled by two destinct pathways in Saccharomyces cererisia" European Journal of Biochemistry. 243・3. 748-752 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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