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1997 年度 実績報告書

微生物による環境汚染源物質の分解-有機硫黄化合物中の炭素-硫黄結合の酵素的開裂

研究課題

研究課題/領域番号 09760088
研究機関鳥取大学

研究代表者

大城 隆  鳥取大学, 工学部, 助手 (00233106)

キーワード微生物脱硫 / ジソンゾチオフェン / 有機硫黄化合物 / Phodococcus属細菌 / 難分解性化合物 / オキシゲナーゼ
研究概要

本申請者は,化石燃料中の環境汚染源物質である有機硫黄化合物のモデル、ジベンゾチオフェン(DBT)を脱硫し、末端代謝産物として2-ヒドキシビフェニル(2-HBP)を生成する細菌Rhodococcus enythropolisD-1株が生産するDBT脱硫酵素系について研究を行っている。この酵素系は3段階からなっているが、本年度はその2段階目であるDBTスルホンから2'-ヒドロキシビフェミル-2-スルフィン酸への反応を触媒するDBTスルホンオキシゲナーゼを精製し、その諸性質を明らかにした。
R.erythropolisD-1をDBTを単一硫黄源とする培地で培養し、得られた菌体から各種クロマトグラフィーにより本酵素を電気泳動的に均一にまで精製した。本酵素活性の発現にはFMN存在下でNADHを還元するレダクターゼが必要であった。このレダクターゼ成分については同菌株より部分精製したものを使用した。本酵素のサブユニット分子量は50kDa、同一サブユニットからなる2量体構造を有していた。本酵素活性はSH試薬や金属キレーターで阻害されたほか、2-HBPやその誘導体で阻害されたが、硫酸イオン,亜硫酸イオンでは阻害されなかった。また、本酵素が2'-ヒドロキシビフェニル-2-スルホン酸が分子内エステル結合して環化した化合物に対して作用し、2,2'-ジヒドロキシビフェニルが生成することを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takashi Ohshiro: "Dibenzothiophene(DBT)degrading enzyme responsible for the first step of DBT desulfurization by Rhodococcus erythropolis D-1 Purification and characterization" J.Ferment. Bioeng.83. 233-237 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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