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1997 年度 実績報告書

ダイズ貯蔵タンパク質グリシニンの液胞へのターゲティングシグナルの解析

研究課題

研究課題/領域番号 09760132
研究機関京都大学

研究代表者

竹中 泰之  京都大学, 食糧科学研究所, 助手 (20273518)

キーワードGlycinin / Proglycinin / Crystallization / Structure / Targeting
研究概要

本研究は、プログリシニン及び成熟型プログリシニンの高次構造を比較することにより、グリシニンの液胞へのターゲティングシグナルの構造を明らかにすることを目的としている。本年度は、以下の1、2について研究を行った。
1プログリシニンの構造解析
プログリシニンの構造を解くに当たって、多重重原子同型置換法を用いた。そこで、幾つかの重原子を用いて良好なデリバティブの検索を行ったところ、PCMBやCH_3HgOH等が、有効であったが、それらデリバティブ中における重原子の結合部位は全て等しく、プログリシニンのモデル構築に充分な高分解能の電子密度マップを得ることができなかった。そこで、重原子のソ-キングの条件を変えて再検討した。KAu(CN)_2,PCMBでは、これまでの結合部位とは異なった部位に重原子が結合した。そこで、位相計算を行ったところ、信頼度因子は0.57であったが、ソルベントフラットニングにより0.82まで改善することができた。得られた電子密度マップに基づいてモデルを構築し、15から3.0Åの回析データを用い、精密化を行った結果、R値22.7%にまで精密化することができた。今後、モデリングと精密化を繰り返し、プログリシニンの構造解析を完成させる。
2成熟型グリシニンの結晶化
成熟型グリシニンの結晶化に成功していたが、結晶のサイズはX線結晶構造解析に充分ではなかった。そこで温度、イオン強度、沈殿剤、緩衝液の種類を変えて検討したところ、X線結晶構造解析に供し得る結晶の調製に成功した。今後、予備的X線結晶解析を行い、さらに、2.5Å以上の解析強度を測定し、高次構造の解析を試みる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Katsube.et al.: "N-Glycosylation dose not affect assembly and targeting of proglycinin in yeast" Biochimica et Biophsica Acta. 1379. 107-117 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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