研究概要 |
<本年度の研究概要> 1.カルスト地域の溶食速度の算出方法と現地調査の方法について検討した. 2.福岡県平尾台のカルスト湧泉(2カ所)を固定観測点として,水位計を設置し計測を開始した.同地域において湧泉の流域界の検討と,地下の空洞分布の調査をおこなった. 3.新たに台湾タロコ峡谷石灰岩帯を調査対象地とし,カルスト湧泉(1カ所)を固定観測点として,水位計を設置し計測を開始した.同地域の広い範囲に渡って河川水,湧水の調査をおこなうとともに,空洞分布の調査をおこなった. <次年度の研究計画>′ 1.固定観測点での計測を継続し,結果をとりまとめて溶食速度を算出する. 2.固定観測点以外での国内のカルスト地域において調査をおこない,溶食速度を推定する. 3.これらの結果をとりまとめ,カルスト地域の溶食速度に及ばす因子を,(1)地下の空洞率,(2)気候,(3)地質構造等との関係で整理する.
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