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1997 年度 実績報告書

リポ多糖解析に基づくCoxiella burnetiiの分子疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09760295
研究機関酪農学園大学

研究代表者

村松 康和  酪農学園大学, 獣医学部, 講師 (50254701)

キーワードCoxiella burnetii / コクシエラ分離 / ウシ / 生乳 / 北海道
研究概要

Coxiella burnetiiに対する抗体陽性牛を含む55頭の乳牛を約10mlずつ採取した。そのうち各2mlを遠心・浮遊後、Y.Muramatsu et al.(1997:課題番号07760309)の方法に従い、Triton X-100を加え免疫鉄ビーズを用いてサンブル調製し、PCR-ELISAによりC.burnetiiの検出を行った。その結果、55頭中6頭の生乳がC.burnetii陽性であった。
1群3匹の6週令のA/Jマウスを6群用意し、各群のマウスに上記6頭の生乳を接種した(マウス1匹当たり生乳1ml)。全群のマウスを各代につき3週間飼育観察し3代blind passageする事によりコクシエラの分離を行った。2代目以降はSPG液を用いて定法により作製した、接種マウスの肝臓の乳剤を接種した。
各代で3週間後、脾臓あるいは肝臓からDNAを抽出し、nested-PCRによりC.burnetiiの検出を行ったところ、3代継代後のマウスのうち、6群中3群でPCR陽性となった。
さらに、陽性マウスの脾臓および肝臓について電子顕微鏡による調査・観察を行ったところ、マウス細胞内にコクシエラに特異な空胞の形成が認められ、空胞内には長楕円あるいは円形の、多形性の菌体が多数認められた。これは北海道では初めての、ウシからのコクシエラ分離例である(現在投稿準備中)。
陽性マウスの肝臓乳剤を5日令の発育鶏卵卵黄嚢内に接種し、コクシエラの増殖培養を行い、ショ糖およびRenografinを用いた密度勾配遠心法により精製抗原を作製した。現在、1サンプルにつき鶏卵80〜100個分の増殖菌体あるいは精製抗原を確保しつつある。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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