研究概要 |
シクロペンテノン型プロスタグランジン(PGA,PGJシリーズ)は特異的な細胞外受容体を持たず、トランスポーター(輸送体)により細胞内へ取り込まれた後、核に移行し強力な抗腫瘍作用を示す。この型のプロスタグランジンではトランスポーターへの親和性、通過性が極めて重要な意味を持つ。我々のクローニングしたプロスタグランジン トランスポーター(PGT)がこの過程に関与しているかどうか検討するため、ヒトPGTの安定発現株を作成した。 現在、この細胞を使い以下の検討を行っている。 1、シクロペンテノン型PGTへの親和性(Ki:3H-PGE1の取り込み抑制から計算)。 PGA1 約2uM PGA2 約1uM PGJ2 約4uM 2、PGT安定発現株と非発現株においてPGA1への感受性の違い。
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