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1998 年度 実績報告書

ヒト癌で高発現するチロシンキナーゼ受容体hErkの信号経路と生物学的機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09770142
研究機関浜松医科大学

研究代表者

田中 正光  浜松医科大学, 医学部, 助手 (20291396)

キーワードEphB2 / Ephrin / PIX / Xenopus / PAK
研究概要

EphB2の信号伝達経路と生物学的機能を、培養細胞およびアフリカツメガエルを用いて検索した結果、以下の成果を得た。
1 EphB2はアフリカツメガエルでは嚢胚後期から神経胚の時期に発現が誘導されていた。
2 アフリカツメガエルの初期胚にEphB2を注入すると、2次背側軸の形成がみられ、背側中胚葉の誘導が認められた。このEphB2による背側形成の信号伝達には、リガンドとの相互作用が必要であった。
3 活性化EphB2は、培養細胞においてMAPキナーゼおよび、p21 activated kinase(PAK)を活性化した。
4 上記3の信号伝達経路を検索したところ、EphB2にはSHアダプターであるNckや、PI3-キナーゼ調節サブユニットP85を介して、グアニンヌクレオチド交換因子であるPIXが結合していた。その結果PIXがPI3-キナーゼにより活性化され、低分子量G蛋白のCdc42やRaclをGTP結合型にすることで、PAKを活性化する機序がわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masamitsu Tanaka: "Interaction of EphB2-tyrosine kinase receptor and its ligand conveys dorsalization signal in Xenopus laevis development." Oncogene. 17. 1509-1516 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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