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1998 年度 実績報告書

住血吸虫の虫卵産生抑制ワクチンの探索的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770166
研究機関東京大学

研究代表者

長田 良雄  東京大学, 医科学研究所, 助手 (80282515)

キーワード寄生虫 / 住血吸虫 / ワクチン / 虫卵産中
研究概要

1. In vitroおよびin vivo虫卵産生抑制活性の検定
前年度までに得た30クローンの日本住血吸虫成虫抗原反応性モノクローナル抗体の非働化腹水を用いて、in vitro成虫培養系で虫卵産生抑制活性のスクリーニングを行った。その結果、SJ2-47という1gMのクローンが再現性のある虫卵産生抑制活性を示した。また、住血吸虫感染マウスへの腹水投与実験により、メスあたりの産生虫卵数に対して弱い抑制傾向が観察された。現在、投与スケジュールなどを改善しながらさらに効果検定を実施中である。
2. SJ2-47抗体の特徴づけ
ELISAおよびウェスタンブロットでの検討により、この抗体はメスの成虫抗原や虫卵抗原とは強く反応するが、オスの抗原との反応性は弱いことが判明した。また、過ヨウ素酸処理およびproteinase K処理により、carbohydrate epitopeを認識していることがわかった。
3. 性特異的反応性を示す抗体の検索
30クローンそれぞれについて、オスおよびメスの抗原に対するELISAの反応性を検討した。その結果、オスと強く反応するクローンを8個、メスと強く反応するクローンを5個得た。これらのうちSJ2-47を除くクローンはin vitroでの虫卵産生抑制活性は見られなかったが、in vivoでのペアリング前の未熟成虫に効果を示す可能性も残されており、今後引き続き検討を行いたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Osada: "The involvement of Th1/2 cytokines in protective immunity against S.japanicum infection" IX International Congress of Parasitology. (Proceedings). p.433-437 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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