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1997 年度 実績報告書

細菌の病原性と生体内ポリリン酸の関連性

研究課題

研究課題/領域番号 09770173
研究機関北海道大学

研究代表者

柴 肇一  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60241303)

キーワードポリリン酸 / ppK / Pseudomonas aernginosa
研究概要

1)Pseudomonas aeruginosaのゲノムDNAより、ポリリン酸合成酵素の3カ所のコンセンサス配列(NLDEF,ARFDE,SADWM)を基にして作成したプライマー(pp1,pp2,pp3)を用いてPCRにより約600bp(pp1とpp2)と約1.8kb(pp1とpp3)のDNA断片を増幅させることに成功した。
2)Pseudomonas aeruginosaのゲノムDNAライブラリーを作製し、PCRで増幅させたDNA断片の一部分をプローブとして用い、ポリリン酸合成酵素遺伝子のホモログ(2.4kb)を含む6.8kbのDNA断片を単離することに成功した。
3)ポリリン酸合成酵素遺伝子ホモログのDNAシークエンスの決定を行い、データベースに登録した(DDBJ accession No.AB007598)。
4)シークエンスの結果より、このホモログは736のアミノ酸をコードするタンパク質でNeisseria Meningitidisのポリリン酸合成遺伝子とアミノ酸レベルで53%の相同性が認められた。また、他のバクテリアのポリリン酸合成遺伝子と異なる点として、N末端側にGタンパクと相同性の高い部分が確認された。このホモログはporphobilinogen synthaseをコードするhemB遺伝子の18bp下流に存在し、hemBとオペロンを形成している可能性が高いことがわかった。
5)ポリリン酸合成酵素遺伝子ホモログを大腸菌内で過剰発現するプラスミドを構築し、ポリリン酸合成遺伝子欠損株を導入して、このホモログが実際にポリリン酸合成活性を持つことを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Shiba et al: "Inorganic polyphosphate and induction of rpos expression" Proc.Natl.Acod.Sci.USA. 94. 11210-11215 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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