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1997 年度 実績報告書

コラーゲン結合ドメインによるガス壊疸の発症予防

研究課題

研究課題/領域番号 09770184
研究機関香川医科大学

研究代表者

松下 治  香川医科大学, 医学部, 助手 (00209537)

キーワードClostridium histolyticum / コラゲナーゼ / コラーゲン / コラーゲン結合ドメイン
研究概要

ガス壊疸菌群によるガス壊疸感染巣の成立と周辺組織への浸潤には、起因菌の産生するコラゲナーゼが重要な役割を演じると考えられる。本酵素の構造活性相関を明らかにし、その知見を予防に応用することが本研究の課題である。
平成9年度は、本酵素群のうちの一つ(C.histolyticum ColH,クラスI酵素)が、N末側の水解活性ドメインとC末側のコラーゲン結合ドメイン(CBD)により構成されていることを明らかにした。ついで2種類の酵素(C.histolyticum ColGおよびColH)から種々の長さのC末端領域を生産し、そのコラーゲン結合能を測定したところ、クラスI酵素(ColG)ではデュプリケ-トして、クラスI酵素(ColH)では単独で存在するC末端領域(約120アミノ酸残基)がCBDの最小構成単位であることが明らかとなった。この領域のペプチドを精製して家兎を免役し抗体画分を精製した。現在、この領域でよく保存されているアミノ酸残基を順次アラニンに部位特異的に置換し、変異酵素を生産しようとしているところである。
平成10年度は、これらの変異ペプチドの基質結合能を測定し、基質と直接相互作用している部位を特定することから研究を開始したい。また得られた抗体をもちいてマウスを受動免役し、これがガス壊疸菌群のマウス致死活性に影響を与えるか否かを検討して、本研究の最終課題の解決に近づければと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Osamu Matsushita: "A study of the collagen-binding domain of a 116-kDa Clostridium histolyticum collagenase" The Journal of Biological Chemistry. 273・6. 3643-3648 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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