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1997 年度 実績報告書

中枢神経系ウィルス感染症への抗サイトカイン、抗神経栄養因子抗体治療の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770197
研究機関北海道大学

研究代表者

小華和 柾志  北海道大学, 医学部, 助手 (90234806)

キーワードタイラーウイルス / サイトカイニ / 神経栄養因子 / ニューロン / グリア / IL-6
研究概要

タイラーウイルス感染においける抗サイトカイン、抗神経栄養因子のウイルス増殖に与える影響についてin vitroで検討した。検索したサイトカインはIL-1α,IL-1β,IL-3,IL-4,IL-6,IL-10,TGF-β,TNF-α,TNF-β,G-CSF,GM-CSF,NGF,CNTF,bFGFである。このうち抗IL-6抗体に初代アストロサイト培養系、初代neural ball培養においてウイルス増殖抑制作用が認められた。特にニューロン・グリア分化以前の細胞と考えられているneural ball培養ではウイルス増殖において著しい効果が認められた。これに対し初代アストロサイト培養系では効果は有意なものではあったが前者に比べ低かった。また、樹立細胞ではマウス神経芽細胞腫由来C1300細胞を用いて同様にウイルス増殖について調べたが影響は認められなかった。いずれの系においても、ウイルスによる細胞の代謝のシャットオフが認められたがCPEを認めた細胞はneural ball培養の細胞のみであった。本ウイルスは、ニューロン・グリアいずれの細胞でも増殖することが示されているが、主たる感染ターゲットはニューロンであると考えられている。neural ballの未分化な細胞はウイルスに対する感受性がニューロンと近似している可能性が考えられ、成熟したニューロンの培養が困難であることから本ウイルス増殖に関わる液性因子のin vitroの検定に有用と考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masashi Kohanawa: "Macrophage a ntigen-l positive cells are essential in the defense against Theilor's virus strain GDW infection in the spinal corol." Microbial Pathogenesis. 23. 33-38 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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