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1998 年度 実績報告書

中枢神経系ウイルス感染症への抗サイトカイン,抗神経栄養因子抗体治療の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770197
研究機関北海道大学

研究代表者

小華和 柾志  北海道大学, 医学部, 講師 (90234806)

キーワードタイラーウイルス / 急性脳脊髄炎 / 中枢神経感染症 / サイトカイン / ウイルス増殖因子
研究概要

タイラーウイルス感染における抗サイトカイン、抗神経栄養因子のウイルス増殖に与える影響についてin vivoで検討した。検索したサイトカインはIL-1α,IL-1β,IL-3,IL-4,IL-6,IL-10,TGF-β,TNF-α,TNF-β,G-CSF,GM-CSF,NGFである。このうち抗IL-6抗体投与によりタイラーウイルス感染マウスにおける脳・脊髄内ウイルス量の低下が認められた。昨年in vitroにおけるウイルス増殖の検討と同様にIL-6によるウイルス増殖の促進を示唆するデータであった。しかし抗IL-6抗体投与による中枢神経内ウイルス量の低下は抗体よのタイミングによって差が認められ、感染後の投与ではウイルス量の低下が認められるが感染前の投与ではむしろウイルス量の増加が認められた。これはIL-6ノックアウトマウスにおいても同様の結果であった。タイラーウイルス感染においては感染後6〜12時間をピークに全身性に、感染6〜12日をピークに中枢神経内にIL-6の産生が認められる。多分感染に伴って全身性に産生されるIL-6はウイルス感染防御の作用がある可能性が考えられる。感染後投与では主に中枢神経内のIL-6を中和することによりウイルス産生を低下させるものと考えられる。以上の結果より中枢神経内のIL-6産生がウイルス増殖には重要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Min,et al.: "Movement disorders in encephalitis induced by khodococcus aurantiacus infection relieved administration of L-dopa and anti-T-cell antibodie" Immunology. 96. 10-15 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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