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1997 年度 実績報告書

健康診断の受診間隔の最適化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770279
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

高橋 英孝  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (70271369)

キーワード健康診断 / 受診間隔
研究概要

健康診断で所見を認めない者を追跡することで、高血圧、高脂血症、耐糖能異常、肝機能異常などの発生頻度に影響する要因(年齢、肥満、飲酒など)を疫学的に評価し、健診項目毎に適正な受診間隔を設定することが本研究の目的である。
平成9年度は、職域における健康診断成績の経年的調査データを収集し、疫学データベースを作成した。データベースの作成にあたっては、同一企業に勤務する従業員の平成3年から平成7年までの5年分の健康診断成績と問診票を使用した。各年度の受診者数は、平成3年が65202人、平成4年が65590人、平成5年が61272人、平成6年が66476人、平成7年が61251人であり、全データをデータベース化した。40歳未満の者は基本的に血液検査を実施しておらず、40歳以上でも毎年連続して受診しない者も多かったため、5年間連続して血液検査を含む健康診断を受診していたのは7157人(男性6429人、女性728人)であった。年齢階級別では、男性の40-49歳が5621人(87.4%)、50-59歳が671人(10.4%)、その他が137人(2.1%)であった。女性は40-49歳が595人(81.7%)、50-59歳が111人(15.2%)、その他が22人(3.0%)であった。検査項目としては、血圧、血清脂質、空腹時血糖、尿酸、肝機能検査など、問診票の項目としては、既往歴、現病歴、喫煙や飲酒などの生活習慣、自覚症状などを含んでいる。
今年度は、次年度に向けた基礎的解析として、40歳から59歳までの5年間連続受診者から男性を1072人抽出し、初年度検査成績正常者を追跡して累積異常率に差が見られるかどうかを検討した。血圧、血清脂質、空腹時血糖、尿酸、肝機能検査の全ての項目で、1年後の異常率と2年後の累積異常率との間に有意差を認め、初年度検査正常者においても1年後に検査を受けるのがよいと考えられた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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