• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

CFLP法による血液型遺伝子型の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09770295
研究機関東北大学

研究代表者

那谷 雅之  東北大学, 医学部, 講師 (70241627)

キーワードCFLP / PCR / ABO式血液型 / MN式血液型 / PCR-RFLP / SSCP / PCR-direct sequencing
研究概要

まず、ABO式血液型を決定する糖転移酵素cDNAの261番、526番を含む領域をPCR法で増幅した。プライマーの塩基配列はLee and Changの報告によった。PCR産物を熱変性後、冷却し、ヘヤピン構造を形成させた。Cleavase反応後、変性ポリアクリルアミド電気泳動を行った。その結果、261番を含むPCR産物では、A, B遺伝子とO遺伝子を区別でき、この結果は制限酵素Kpn Iを用いたPCR-RFLP法による結果と一致していた。また、526番を含むPCR産物ではA, O遺伝子とB遺伝子を区別でき、この結果は制限酵素BssH IIを用いたPCR-RFLP法による結果と一致していた。新しい多型(塩基配列)は現在のところ、見出されていない。
次にMN式血液型の遺伝子型決定について検討した。プライマーの塩基配列は中屋敷らが報告したprimer cfwおよびprimer MNを用いた。PCR法で得られた309bpの増幅産物を熱変性、冷却、cleavase反応の後、電気泳動を行った。MN式血液型既知の試料について検討した結果、MおよNの違いを識別することができた。M^GおよびM^Tの識別はできなかった。これは中屋敷らが報告したSSCP法による結果と一致していた。Corfieldらが報告したallele specific oligonucleotide primer (ASOP)を用いたPCR法によるMN式血液型判定法では、血痕からのM型特異的配列増幅ができなかったが、今回のCFLP法では実験的に作製した新しい血痕についてM型の判定も可能であった。
Duffy式、GC型、C8型については現在、至適条件を検討中である。
次年度はABO式血液型を中心にCFLP法、SSCP法、PCR-diret sequencing法について比較し、それぞれの特徴、利点、欠点を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M. Nata: "ABO genotyping by PCR-direct sequencing" Jpn J Leg Med. 51. 1-5 (1997)

  • [文献書誌] 那谷雅之: "骨からのDNA抽出法3法の比較" 法医学の実際と研究. 40. 41-44 (1997)

  • [文献書誌] P. He: "Polymorphism of short tandem repeat (STR) loci PLA2, D3S2459, D8S315 (kw38) , CYP19, D3S1359, FGA and D8S1132 in the Japanese and Chinese populations" Tohoku J Exp Med. 183. 251-262 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi