研究概要 |
Duffy型、GC型、C8型のPCR-CFLP法による遺伝子型判定について試みた。 Duffy型はTournamilleらの報告したプライマーを用いて、変異点を含む1105bp断片を増幅し、CFLPによるtypingを試みたが、至適条件が設定できず、更に検討する必要がある。 GC型では伊東らが報告したプライマーを用いて、GC遺伝子のexon 5,8,11の増幅を行い、PCR-CFLP法によるtypingを試みたところ、至適条件の設定が困難で再現性にやや問題があり、PCR-RFLP法によるtypingの方が確実であり、優れていた。 Zhangらが報告したC8遺伝子のexonを増幅するプライマーを用いてPCR-RFLP法によるtypingを試みたところ、C8A A,B,ABを識別する事ができた。ZhangらのDNA typingではexson specific PCRに次いでallele specific PCRを行わなければならなかったが、PCR-CFLP法ではexon specific PCR後、Cleavase処理、電気泳動を行うのみでよく、PCR-SSCP法と同程度の簡便さであり、簡便性・迅速性という点で優れていた。 ABO式血液型遺伝子について、PCR-CFLP法、PCR-SSCP法、PCR-RFLP法、PCR-direct sequencing法について比較した。PCR-CFLP法は簡便性でPCR-SSCP法に次いで簡便であり、確実性でPCR-direct sequencing法、PCR-RFLP法に次いでいた。
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