• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

大腸癌肝転移に関与するMUC1ムチン分子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 09770368
研究機関札幌医科大学

研究代表者

牧口 祐介  札幌医科大学, 医学部, 助手 (40274922)

キーワードMUC1ムチン / 大腸癌 / 転移 / O-グリコシド結合型糖鎖
研究概要

本研究の目的は、単鎖抗体とT細胞受容体(TCR)γ鎖の融合遺伝子を導入したHLA非拘束性CTLクローンを確立することにある。昨年度の検討では、単鎖抗体として我々の教室で確立した抗MUC1ムチンモノクローナル抗体MUSE11のVHおよびVLを用い、RT-PCR法によってハイブリドーマよりVHおよびVLcDNAを、ヒトT細胞よりγ鎖cDNAをそれぞれ得、レトロウイルスベクターPG1ENに組み込み融合遺伝子発現ベクターとした。しかし、一過性遺伝子導入法にてパッケージング細胞からウイルスの産生を行ったが、十分なウイルス力価が得らず、このためEBウイルスにて不死化されたT細胞株への感染効率も低くこれまでのところ本法ではtransfectantを得るに至っていない。代わりにVH+VL+TCRγ鎖をCMVプロモーターを有する通常の真核細胞発現ベクターにつなぎ、lipofection法で導入した後G418で選択してsatable transfectantsの確立を行った。その結果、MUC1発現培養癌細胞株に結合能を示す数個のtransfectantクローンが得られたため、現在さらに単鎖抗体発現レベル、結合特異性などについて詳細な検討を進めている。今後は本transfectantsを用いて単鎖抗体の結合によるTCRγ鎖を介したシグナル伝達やin vivoでの腫瘍細胞への結合能についても検討する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Suwa T.et al.: "Increased invasiveness of MUC1 cDNA-transfected human gastric cancer MKN74." Int,J.Cancer. 74(in press). (1998)

  • [文献書誌] Nakamura H,et al.: "Detection of circulating anti-MUC1 mucin core protein antibodies in patients with colorectal cancer." Gastroenterol.33(in press). (1998)

  • [文献書誌] Noto H,et al.: "Cytotoxic T lymphocytes derived from bone marrow mononuclear cells recognize an underglycosylated form of MUC1 mucin." Int.Immunol.9. 791-798 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi