研究目的:肝線維化進展過程におけるエンドセリン、エンドセリン受容体の動態を明らかにする 本年度の研究成果 本年度は四塩化炭素誘導肝線維化ラットを用いた検討を行い、以下の結果を得た。 1) エンドセリンの伊東細胞からのコラーゲン産生への影響 線維化程度が異なるラットから分離培養した伊東細胞にエンドセリンを添加し、コラーゲン産生量、コラーゲン遺伝子発現量を解析したが、伊東細胞の培養が困難でわずかな細胞しか得ることが出来なかったため、コラーゲンタンパク発現量、遺伝子発現量ともにごく低値で、有意な検討を施行できなかった。 2) エンドセリン受容体アンタゴニストによる肝線維化の抑制 四塩化炭素投与ラットにエンドセリン受容体アンタゴニストを投与し、肝線維化が抑制されるか検討しているが、残念ながら現在のところ有意な結果を得るには至っていない。 残念ながら、本研究の結果からはエンドセリンの肝線維化への関与を明らかにすることは出来なかった。今後は、近年心筋の線維化を抑制することが明らかとなったACE阻害剤が伊東細胞のコラーゲン産生に及ぼす影響を、同様の方法を用いて検討する予定である。
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