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1997 年度 実績報告書

トランスジェニック法による新しい間質性肺炎モデルマウスの作成と解析

研究課題

研究課題/領域番号 09770419
研究機関九州大学

研究代表者

宮崎 吉孝  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (90284570)

キーワード間質性肺炎 / トランスジェニックマウス / T細胞 / 抗原特異的免疫応答 / 呼吸上皮抗原 / 卵白アルブミン / サーファクタント / RT-PCR
研究概要

呼吸上皮特異的プロモーター(surfactant protein C promoter)のコントロール下に外来性抗原hen egg ovalbumin(以下OVA)を表現する組換え遺伝子を作成し、マイクロインジェクション法にてトランスジェニックマウス(TG)を作成した。PT-PCR法および組織学的方法によって呼吸上皮におけるOVAの発現を確認したが、肺組織には何ら異常は認められなかった。OVAによる免疫を行った後のTgマウスおよび野生型マウスから血清を回収し、ELISA法で抗OVA抗体価を測定したが、Tgの抗体価は野生型マウスと同等であった。次に、同じく免疫後のマウスから脾細胞を回収し、チミジン取り込み法を行ってOVAに対するT細胞増殖反応を評価したが、これも野生型マウスと同等であった。以上が現在までに得ている結果であるが、呼吸上皮抗原に対する免疫寛容が成立していないことが明らかになった。今後はさらに、OVA特異的T細胞を移入してみるなどの実験を行って、抗原特異的反応によって間質性肺炎が誘発できるかどうかを検討する計画中で、結果がまとまり次第論文にする予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Garcia I.: "High sensitivity transgenic mice expressing soluble TNFRI fusion protein to mycobacterial infections:synergistic action of TNF and IFNg in the differentiation of protective granuloma" Eur.J.Lmmunol.(in press).

  • [文献書誌] Nakama K.: "Immunophenotyping of lymphocytes in the lung interstitium and expression of osteopontin and interleukin-2 mRNAs in two different murine models for pulmonary fibrosis." Exp.Lung Res.(in press).

  • [文献書誌] 宮崎吉孝: "発生工学による疾病と病態の解析 一呼吸器疾患" 現代医療. 29. 3165-3173 (1997)

  • [文献書誌] 宮崎吉孝: "トランスジェニックマクスを使った間質性肺炎発症メカニズムに関する研究" 呼吸. 16. 1179-1185 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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