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1997 年度 実績報告書

磁気刺激運動誘発電位を用いた手関節屈曲運動開始時の相反性下行性駆動の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09770448
研究機関札幌医科大学

研究代表者

今井 富裕  札幌医科大学, 医学部, 助手 (40231162)

キーワードパーキンソン病 / 相反性抑制 / 運動誘発電位 / 磁気刺激 / 大脳皮質
研究概要

1 目的
手関節屈曲開始直前の前腕伸筋(FE),屈筋(FF)群の運動誘発電位(MEP)をパーキンソン病(PD)患者で記録し,premovement facilitationを解析した.
2 対象・方法
振戦のないPD患者10例と年令を対応させた健常者(NC)10例を対象とした.被験者は坐位とし,眼前のダイオード点灯とともにできるだけ速く手関節を屈曲させ,FE/FFよりEMGを,手関節に装着したゴニオメータより関節角度変化を記録し,反応時間(RT)を求めた.経頭蓋的磁気刺激をダイオード点灯からRTの間で行ない,視覚刺激と磁気刺激との時間間隔(ISI)を0 msecからRTまで変化させ,各ISIでのFEとFFのMEP変化を記録した.アナログデータは今年度設備備品として購入したADコンバータを介してコンピュータに取り込み,統計学的解析を行った。
3 結果
(1)NCではRT前約100-50 msecからFF-MEPに促通が認められ,促通効果はISIがRTに近づくにつれて増強した.
(2)NCではFE-MEPに促通効果は見られなかった.
(3)PDでは,FEにもRT前約100-50 msecからMEPの促通が見られ,促通効果はISIがRTに近づくにつれて増強した.
4 結論
PDでは,手関節屈曲運動開始時に主動筋(FF)だけでなく拮抗筋(FE)にもpremovement facilitationが検出された.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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