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1998 年度 実績報告書

ゴーシェ病の神経症状発現の機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09770575
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

川目 裕  東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科, 助手 (60246395)

キーワードゴーシェ病 / 神経症状 / 遺伝子変異 / 日本人
研究概要

ゴーシェ病はグルコセレブロシダーゼ活性低下のためその基質であるグルコセレブロシドが主として細網内皮系に蓄積するため発症するリピドーシスの一つである。臨床的には神経症状の有無と重症度により非神経型(タイプ1)と神経型(タイプ2、タイプ3)に分類されている。しかしながら、神経型の頻度はタイプ1に比較すると低く、本亜型を引き起こす遺伝子変異については十分明らかにされていない。
我々は日本人神経型に高頻度に認められる遺伝子変異(F213I)を同定し、さらに多数例の日本人及び韓国人ゴーシェ病に認めれれるとともにハプ口タイプ解析の結果この変異はアジアに起源するものであることを明らかにした。また17例の日本人神経型ゴーシェ病について7つのcommon mutationのスクリーニングを行い、その遺伝子変異分布が欧米人とは全く異なることを明らかにした。さらに症例数を47例に増やしSSCP法を用いて詳細な遺伝子変異の同定を試みた。7つのcommon mutationのスクリーニングとSSCP法の組み合わせにより日本人ゴーシェ病の遺伝子変異の約85%が同定できることを明らかにした。また、1447-1466 del 20 insTG変異という日本人神経型ゴーシェ病に特有な変異を同定するとともに、この変異が新生児型を含む早期発症の神経型ゴーシェ病にリンクすることを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Kawame et al.: "A new glicocerebrosidase gene mutation responsible for neuropathic Gaucher disease in Japanese patients." Am J Hum Genet. 49. 1378-1380 (1991)

  • [文献書誌] H.Ida,H.Kawame et al.: "Mutation screening of 17 Japanese patients with neuropathic Gaucher disease." Hum Genet. 98. 167-171 (1996)

  • [文献書誌] H.Ida,H.Kawame et al.: "Mutation prevalence among 47 unrelated Japanese patients with Gaucher disease:identification of four novel mutations." J Inher Metab Dis. 20. 67-73 (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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