• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

チロシンキナーゼ遺伝子の皮膚角化細胞の分化・増殖・癌化への関与

研究課題

研究課題/領域番号 09770605
研究機関筑波大学

研究代表者

川内 康弘  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (00272196)

キーワードチロシンキナーゼ / 皮膚
研究概要

本年度はチロシンキナーゼ遺伝子の皮膚における発現をPCR法を用いて解析した。B6新生児マウス皮膚よりmRNAを抽出し、逆転写酵素を用いて皮膚由来のcDNAプールを作製した。チロシンキナーゼ・ファミリーに特異的なDNAプライマーを合成し、上記cDNAプールを用いてPCRを行なった。PCR産物の塩基配列を決定し、DNAデータベース上でスクリーニングしたところ、レセプター型チロシンキナーゼとしてPDGF-R、EGF-R、FGF-R、flk-1、MET、tie、IGF-Rを、細胞質型チロシンキナーゼとしてtyk2、lck、blk、hckを同定した。
さらに本年度はチロシンキナーゼのマウス各臓器、皮膚の構成細胞での発現をRT-PCR法により検索した。すなわち、各臓器および新生児マウス皮膚をディスパーゼにより、表皮と真皮に分離し、各々をin vitroで培養し、表皮角化細胞と真皮線維芽細胞を得た。色素細胞としてはメラノーマ株であるB16細胞を用いた。マウス各臓器から抽出したRNAからRT-PCR法により、cDNAを合成し、新規チロシンキナーゼ遺伝子であるPTK70のcDNAをプローブとしてSouthern blot analysisを行ったところ、皮膚、肺、胸腺で高い発現が確認され、脳、腎、心臓、脾臓では発現がみられなかった。皮膚の構成細胞では表皮角化細胞・真皮線維芽細胞・B16細胞で同様に発現を検討したところ、表皮角化細胞に高い発現がみられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasuhiro Kawachi, et al.: "Isolation of a cDNA encoding a tyrosime kinase expressed in murine skin." Experimental Dermatology. 6・3. 140-146 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi